PHPの演算
プログラムでは、変数や定数(内容が変化しない値)を使ってさまざまな計算や制御を行います。変数や定数を計算や制御などに利用することを演算と言い、演算のための記号を演算子と呼びます。演算には、四則演算や論理演算、文字列演算、ビット演算があります。
四則演算
四則計算で使用する算術演算子は以下のようになります。
演算子 | 名称 | 例 |
---|---|---|
+ | 加算 | 1+1 |
– | 減算 | 3-1 |
* | 乗算 | 3*3 |
/ | 除算 | 9/3 |
% | 剰余 | 12%5 |
念のために画面に出力しましょう。
1 2 3 4 5 |
echo (1+1); echo (3-1); echo (3+3); echo (9/3); echo (12%5); |
結果は、「22632」が表示されます(それぞれに改行を入れてないので)。
改行を入れる場合は、以下のようにします。
1 2 3 4 5 |
echo (1+1)."<br>"; echo (3-1)."<br>"; echo (3+3)."<br>"; echo (9/3)."<br>"; echo (12%5)."<br>"; |
論理演算
演算子 | 名称 | 例 |
---|---|---|
and | 論理積 | $a and $b $a および $b が共に TRUE の場合に TRUE |
or | 論理和 | $a or $b $a または $b のどちらかが TRUE の場合に TRUE |
xor | 排他的論理和 | $a xor $b $a または $b のどちらかが TRUE でかつ両方とも TRUE でない場合に TRUE |
! | 否定 | ! $a $a が TRUE でない場合 TRUE |
|| | 論理積 | $a && $b $a および $b が共に TRUE の場合に TRUE |
&& | 論理和 | $a || $b $a または $b のどちらかが TRUE の場合に TRUE |
「and」と「&&」は同結果のようですが、優先順位が違います。「and」と「&&」では、「&&」の方が優先順位が高くなります。それは加算・減算より乗算・除算の優先順位が高いのと同様にです。
文字列演算
文字列演算は、すでに変数の記事での出てきましたが、文字同士を連結する演算子で「.」ピリオドで連結します。
PHPソースの中で文字列を扱う場合は、「””」ダブルコーテーションかシングルコーテーションで囲んでください(これはPHPだけではなくどのプログラミング言語でも同様の扱いです)。
例)
1 2 3 4 |
$str1 = "こんにちは、"."サイバー原人"; $str2 = $str1,"さようなら"; $str3 = $str2.$str3; echo $str3; |
変数 $str3をブラウザに出力して確認してください。